予防歯科
予防歯科について
当院の予防歯科の特徴
当院の特徴は開院当初から予防を主体としたシステムで治療を行っています。
今では20年近く定期検診に通院している患者さんが多数います。
具体的には、初診時の唾液検査、担当歯科衛生士制、写真や動画での説明です。
予防歯科とは
虫歯・歯周病の発症を未然に防いで口の中の健康を維持することを目的とした治療です。
つまり、虫歯・歯周病を治すことではなく予防するための治療であり、自身だけでは予防しきれない虫歯・歯周病に対して、予防効果を高めることが可能です。
予防歯科の重要性
むし歯や歯周病のリスクを減らすことができます。もしむし歯が見つかっても早期発見できるため、悪化しないうちに治療することができます。
若い頃から予防歯科を受けることで、普段から患者さん一人ひとりのお口の中の状況に合った、適切な歯みがきを行うことができ、将来的に歯を失うリスクを大幅に減らすことが可能です。
当院の診療体制について
歯科医師、歯科衛生士担当制
定期検診のたびに担当衛生士が変わる歯科医院が多い中、当院では、患者さまとの信頼関係を大切にしたいという想いから、当院では、担当衛生士制を導入しています。
患者様一人ひとりに専任の衛生士がつき、長期にわたってケアを実施させて頂いております。予防を中心とした診療システムで皆様のお口の健康を守ります。
データ管理システムの導入
分かりやすい情報提供と患者さまご自身の理解を深めて頂くため、「Dental XR」というツールを導入しております。
検査結果、口腔内写真、レントゲンなど即座にデータ処理する事ができ、患者さまの歯や口腔内全体の状態を「分かりやすいイラスト付きの診断書」としてまとめたレポートのプリントアウトをお渡ししております。
診療後にご自宅でも確認して頂くことで、より深く今の状況を理解して頂き、大切な歯を健康に守っていく環境を一緒につくっていけると考えています。
・虫歯・歯周病の発見
・治療後の経過チェック
・口腔がんなどの大きな病気の発見
・歯の磨き方(セルフケア)
定期健診でやること
- 虫歯、歯肉の検査(歯周ポケット、出血、歯の揺れなど)
- クリーニング
- ブラッシング指導
- 食事や生活習慣の指導
- 歯科医師によるチェック
- レントゲン撮影(必要であれば)
歯肉や歯周ポケットから歯垢(プラーク)や歯石を除去することです。超音波を使用して石灰化した歯石まで簡単に除去します。
クリーニングの流れ
必要に応じて、染め出し液を使用して日頃の歯磨きの状況を確認していただきます。
歯垢(プラーク)だけが紫色に変色するため、磨き残しをしやすい部分がどこなのか?がよくわかります。
これをもとに、正しいブラッシングのやり方を指導させていただきます。
超音波スケーラーと呼ばれる歯石取り専用の機材を使用して、虫歯や歯周病の原因となる歯石や歯垢を除去します。
クリーニングを受ける頻度について
3~6か月に1回。
当歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの使い方
歯ブラシ
歯ブラシで歯磨きをするときは力を入れすぎないようにすることが大切です。
過剰に力を入れてごしごし磨く「オーバーブラッシング」では歯ブラシの毛先が開いてしまい毛先の部分で汚れを絡めとることが十分にできず、逆に磨き残しが多くなってしまいます。
①歯の根元を集中的に磨きます。歯ブラシを45度にあて、歯と歯肉の間にブラシがはいるようにあてます。
②軽い力で小さく振動させるように20回ほど動かします。1~2本磨いたらほかの歯に移動します。
③前歯の裏は1本ずつ縦にあてて、かき出します。歯ブラシのかかとの部分を歯と歯肉の境目にあててかき出します。必ず鏡を見ながら歯に毛先が当たってるか確認します。
歯間ブラシ
歯の根元で歯と歯が接していない隙間に使います。いろいろなサイズがあるので歯科衛生士に相談し自分の歯の状態にあった適切なサイズのものを選び正しく使いましょう。
①歯茎を傷つけないように歯と歯の隙間にゆっくりと斜め方向に入れる。
②歯と歯の間の両側面をこするように5回程度往復させる。
③舌側からも行う。
フロス
歯と歯の間の掃除に使う糸です。歯と歯の間に隙間がなくて詰まっていたり、狭い場合にはデンタルフロスが適しています。
糸巻状のロールタイプの場合正しく使えるようになるためには練習が必要ですが、比較的安価で携帯にも便利なのでおススメです。
①フロスを40㎝くらいの長さに切る(目安は指先からひじの間の長さ)
②両手の中指にしっかりと巻き付け、15㎝くらいの長さにしてピンと張る。
③長指と人差し指で糸をつまみ、糸の長さを2~3㎝ほどにして歯と歯の間に垂直にゆっくりいれる。
④二つの歯が接していて通しづらい場所(接触点)を通過したら少し力を抜いて歯の間の両側面を片面ずつ沿わせるようにして2~3回こする。
歯石やバイオフィルムについて
歯石について
歯石とは、歯の表面についてしまう石のように硬い物質で、唾液に含まれるカルシウムと歯についている歯垢(プラーク)が結びつくことでできます。
歯石がなるべくつきにくくするには、プラークコントロールが重要です。
歯垢(プラーク)が残っていると歯石ができやすいので、歯石がつきやすい方はハミガキの方法を改善したり、フロスや歯間ブラシなどを使ったケアも効果的です。
バイオフィルムとは
微生物の集合体のことをいいます。
お口の中では、歯垢(プラーク)がバイオフィルムと呼ばれています。
細菌が集まり、増殖した膜状のもので、細菌が外部の刺激から身を守るために作ります。
お口の中以外で例えるなら、お風呂場の床や洗面台の排水溝がぬるぬるし汚れができているのがバイオフィルムです。
PMTCについて
PMTCとは
歯科医師、歯科衛生士によって歯面に付着した歯垢(プラーク)を機械的に除去することをPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)といいます。
わかりやすくいうと、専門家の手による(プロフェッショナル)、機械的(メカニカル)、歯面清掃(ティースクリーニング)ということです。つまりPMTCは歯のクリーニングの一種ということができます。
PMTCは痛みもなく、術後の爽快感が得られ、歯科医院で行うプラークコントロールの中核をなすものです。
PMTCの流れ
歯の凸凹に合わせて数種類ものラバーチップやペーストを使用して隅々までツルツルの歯に仕上げます。
歯に接する部分は柔らかい素材で施術に眠ってしまう方もいるほど心地の良い感触です。